活動内容トップページに戻る  
【平成18年の活動内容】

埼玉県摂食嚥下研究会「第2回症例検討会」報告
平成18年10月15日
埼玉県摂食嚥下研究会第3回講演会
平成18年7月9日
埼玉県摂食嚥下研究会第2回講演会
平成18年3月5日

     
埼玉県摂食嚥下研究会「第2回症例検討会」報告
平成18年10月15日
実習風景
平成18年10月15日(日)さいたま市の国際調理師専門学校において埼玉県摂食嚥下研究会の第2回症例検討会が開催されました。

研修テーマは「おいしい嚥下食の作り方と食べ方」で講師には、本研究会理事で歯科医師の中山博之先生、東京都立北養護学校管理栄養士の荻野真理子先生、同加藤栄子管理栄養士による実習を交えての講義を行いました。
研修内容としては調理実習室を利用して、定員50名で午前、午後の2部形式で行なわれました。

挨拶で下山定夫理事から「摂食・嚥下障害の研究を通じて、関係職種の方々とのコミュニケーションを充実させ、リハビリテーションの技術向上を目指していきたい。本日参加されて方々を通じて、摂食・嚥下に関心のある方にもっと広めていただきたいと。」と挨拶がありました。



埼玉県摂食嚥下研究会第3回講演会
-高齢化時代のセーフティ・ライフを目指して-
平成18年7月9日
平成18年7月9日(日)午後1時より、学校法人佐藤栄学園OLSビル2階 佐藤栄太郎記念講堂にて第3回摂食・嚥下研究会講演会が開催した。
講師には、埼玉県言語聴覚士会長白坂康俊氏、埼玉県作業療法士会理事中澤昌子氏、東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科講師千葉由美氏をお迎えし、約170名が参加した。

演題1:摂食・嚥下障害のリハビリテーション
言語聴覚士からのアプローチ

▽ 講師  埼玉県言語聴覚士会長 白坂 康俊
1977年パリ大学第三学部を卒業、その後同大修士課程を修め、1981年国立身体障害者リハビリテーションセンター学院聴能言語専門職養成課程を卒業。同年、国立身体障害者リハビリテーションセンター第二機能回復訓練部入職。現在、同部言語聴覚士長。
本日は、ST(言語聴覚士)に向けてのスキル的な話しではなく、多職種の参加を踏まえて、臨床の立場から二点について話す。摂食・嚥下障害者の機能訓練では、我々の技術を向上させる事は当然のことながら、今我々が持っている基本的なスキルをきちんと使えば適切なリハが行なわれる。しかし、食べることから生じる日々の問題点に対して、機能訓練だけでは限界がある。その時に、行政を含めた社会が、この問題をどのように考えていくのか、ということである。

1.【 食べることの意味と役割 】
あまりに日常的であるが、実は、幅広い目的と役割りがある。肉体的側面では、バランスのよい栄養、成長、体格、体型の維持、エネルギーや水分補給、日常生活、仕事、スポーツなどの活動であり、精神的側面では、おいしいものを食べる喜び、ストレス解消、コミュニケーションの機会(一家団欒、デート、パーティー、仕事の打ち合わせ、あらゆる場面で人は食べる)である。食事中の発話数は、言語障害の有る無いにかかわらず極端に多い。食べる場面に参加できないのは大きな問題である。

2.【 摂食・嚥下障害リハの目標 】
目標としては、経口で栄養をとって欲しい。そして、味や雰囲気を楽しんでおいしく食べて、楽しく食事をしていただくことである。 軽度の障害の場合は、食べ方、食器、調理、姿勢などの工夫で、多少の制限、制約はあるが、健康な時とほぼ同じ食事ができる。中等度の障害の場合は、経口摂取を基本とするが、食物の形態、食べ方がかなり制限される。重度の障害の場合は、安全性を最優先させるために、生命の危険回避を優先して、経口摂取を断念せざるを得ない。しかし、食事の内容、調理法、姿勢、食べ方、食器などの制限や工夫で、少量を楽しみのために考えることはできる。
患者も家族と一緒に楽しく食事をしてほしい。また、食事を伴う家族旅行や、外食や旅行、知人・友人との食事を伴うお付き合いを大切にしてほしい。

3.【 まとめ 】
機能訓練には限界がある。体の障害に関しては、バリアフリーという概念が大変普及してきていて、ユニバーサルデザインという形に発展している。嚥下機能の制限に、食のバリアフリーという概念があってもいいのではないかと考えている。そのためには食物形態(味)のバリアフリー、すなわち栄養士、調理師までもまきこんだチームアプローチと、食べ方、場所、食べる時間のバリアフリーである。外出や旅行が楽しめるように、食のバリアフリーを実現したい。
摂食・嚥下障害はQOLの低下をきたす。そのためには、専門家の援助や、家族、および周囲の方々の理解と協力、また、社会の理解と協力が必要である。障害を持つ方に変化を求めるだけではいけない。社会の側が変化し対応する努力が必要である。埼玉県摂食嚥下研究会が、将来そのような役割りの一助をなすことを期待する。摂食・嚥下障害者には、必ず機能訓練を行い、機能制限にたいするアプローチから生ずる活動参加レベルの制限に、もっとしっかり目を向けるべきである。改善に限界があっても、社会の側からもっとできることがあるのではないかと考えている。


演題2:摂食・嚥下障害を呈した症例に対する顔面・頸部・胸郭のリラクセーション効果
作業療法士 からのアプローチ

▽ 講師  埼玉県作業療法士会理事 中澤 昌子
1977年パリ大学第三学部を卒業、その後同大修士課程を修め、1981年国立身体障害者リハビリテーションセンター学院昭和52年東京都立府中リハビリテーション学院卒業。同年神奈川県総合リハビリテーションセンター就職。平成8年放送大学卒業。平成9年大宮共立病院就職。平成12年早稲田医療技術専門学校非常勤講師。平成18年小張総合病院就職。平成10年から現在まで埼玉県作業療法士会理事(財務担当) 。

1.【 口から食べる】
「口から食べる」という事は栄養補給し生命維持するために必要である。しかし、それだけでなく、交流・楽しみ・喜びなど生活の質に関わる事柄でもある。通常、作業療法士は片麻痺の上肢機能訓練・日常生活動作訓練、自助具の工夫、座位バランス・耐久性の向上などを通して、摂食・嚥下障害患者に対して間接的訓練を実施する事が多い。
発声・構音障害や嚥下障害、四肢・体幹に随意運動障害があり、痙性による頸部周囲の筋緊張が高い患者に、頸部周囲のマッサージ・全身のリラクセーションを行う。また、起居動作訓練・筋力強化訓練を行うことにより、頸筋や腹筋、背筋が強化され、胸郭のスムースな動きを引き出し、姿勢を改善することで、嚥下障害の改善を図ることができる。
今回示した症例は、入院当初、胃瘻を増設し、経口による楽しみとして昼食のみミキサー食を介助にて摂取していた。食事時間は1時間余り要していたが、4ヵ月後には40分程度で摂取できるようになった。7ヶ月後の現在では咳嗽・喀痰が可能になった。
認知機能では、高次脳障害や認知症に対して、半側空間無視には空間認知訓練。観念失行には、道具を限定して、反復訓練。注意障害には、カーテンなどで刺激を遮断して訓練をおこなう。上肢機能では、リーチ・把持・筋力・感覚機能を評価して、関節可動域訓練、手指機能訓練、筋トレ、模擬的食事などを使った動作訓練、自助具の工夫などをおこなう。姿勢機能では、頚部機能、体幹機能を評価して、頚部体幹リラクセーション、ストレッチ、筋トレ、ポジショニング、車いすなどの工夫などをおこなう。咀嚼・嚥下機能、呼吸機能では、口腔筋、嚥下筋、呼吸筋の評価をおこない、顔面・胸郭リラクセーション、マッサージ、側頭筋や咬筋や舌骨上筋群や舌骨下筋群や肋間筋や横隔膜の筋トレ、呼吸訓練、咳嗽訓練などをおこなう。

症例紹介 : M氏 女性 71歳 平成17年夏に、くも膜下出血。それ以前に脳梗塞で右片麻痺。四肢の体幹機能障害で以前から糖尿病を併発している。
平成17年11月当院入院時評価
意識清明なるも反応弱く、発声は見られない。随意性は、頚部、四肢、体幹殆んど動き無く、わずかに両膝を立てられるのみであった。筋緊張は、外姿勢でも体幹や左肩関節の伸展強く、緊張高く、背中が反っている状態であった。左上肢は、体幹より後方にあり突っ張っており、右上肢は、麻痺にて動かない。頚部の動きも全く無く、ベッドに縛り付けられた状態であった。関節可動域は制限が多々あり、ADLは全介助であった。

作業療法(OT)訓練内容
目的は、随意的に頚部・左上肢など動かせるようにし、嚥下能力やADL能力を向上させ、介助量を軽減させることとした。
昼食前に、看護師、介護士、家族へ指導し、顔面・頚部にたいしては、蒸しタオル・マッサージをおこない、頚部・体幹・上肢にたいしては、温熱・マッサージ・ストレッチ・体幹捻転・屈曲を他動的に仰臥位や側臥位でおこなった。坐位バランスや寝返りも導入している。効果としては、筋緊張減少により、食事時間の短縮や喀痰・咳嗽・顔を掻くなどの左上肢の使用が可能となった。



演題3:看護師からのアプローチ

▽ 講師  東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科 千葉 由美

1.【 予防の観点 】
平成18年4月の介護保険制度の改訂で、介護予防事業に係る市町村介護保険事業計画を推進するにあたり「介護予防に関する各研究班マニュアルについて」が示された。
改訂の主な骨子は、介護予防のために生活機能評価を総合的に行い、疾病の予防や治療の管理だけでなく、加齢に伴い出現する「廃用症候群」(生活不活発病)や「老年症候群」といったさまざまな日常生活における障害や危険な老化のサインを早期に発見し、早期に対応することであることが示されている。「生活機能評価」は65歳以上の高齢者のみならず、40歳以上の基本健康診査における生活機能評価に関する項目の理学的検査に、視診(口腔内を含む)、反復唾液嚥下テスト(RSST: Repetitve saliva swallowing test)が含まれてきた。通常、診察における摂食・嚥下障害における理学的検査のポイントとしては、十分とはいえないが、このような保健業務が含まれてきたことは非常に興味深い。

2.【 実践の観点 】
上記の他にも介護保険制度関連では、介護保険3施設共通のサービスで経口移行加算を見直して新設した「経口維持加算」が明記された。算定基準には、(1)医師による摂食・嚥下機能の適切な評価、(2)誤嚥が発生した場合の管理体制整備、(3)誤嚥防止のための食形態などの配慮、(4)(1)~(3)について医師や管理栄養士、看護職員、ケアマネジャーその他の職種が共同実施する体制の整備、が明示された。摂食・嚥下障害への評価法については、複数存在している。誤嚥の評価と予防法探索のために、特に臨床的に有効なのはVF(videofluorography)やVE(videoendoscopy)といった機能評価となる。しかし、医師らの中でも実現可能性の点から疑問視される声があがっていた。また、技術面では、摂食・嚥下障害を有する方への有効な基準化テストや用いる指標がいくつかあるが、いずれも実践的な部分での使用ができるよう身につけておく必要がある。また「摂食・嚥下5期」のそれぞれ評価すべきポイントがあり、用いる指標もそれぞれに存在している。各期への評価に基づく適切な介入が重要であり、対象の状況によっては、食形態のみならず、適切な体位選択を行うことの科学的根拠(エビデンス)はある程度得られている。さらに経口摂取ができないような重篤な状況におられる方に対してもアプローチする必要性があり、特に看護職の能力が問われる場面も今後、増えてくると思われる。

3.【 看護師の人材と職務 】
今回の診療報酬改定において「入院基本料の算定で月平均夜勤72時間以内などの新たな要件が通則として入り、看護師比率が厳しくなった。一方、疾患別リハビリテーション料のうち、従来の総合リハビリテーション施設Aに相当する基準が適用されることになった「脳血管疾患等リハビリテーション料(1)」の人員基準の見直しがあった。リハビリテーション関係の専門職において、常勤の理学療法士5人以上、作業療法士3人以上、言語聴覚士1人以上となっており、看護師のみならず、医療従事者(コ・メディカルスタッフ)の人材不足が共通の課題となっている。そのような中、広い範囲で活動拠点を有する看護職は、自ら摂食・嚥下障害を有する方のスクリーニング、評価を実施し、問題点を発見したら、具体的なケアプラン作成のために、多職種と円滑に連絡・調整をはかりながら、できる限り迅速に業務を具体化していくことが重要となる。また、これらのケアプラン作成のために必要な情報の交換は、多職種間の双方向で継続して行えるよう、予めお互いのキャリアや実現可能性の高い業務内容を整理しておき、看護師自らも摂食・嚥下障害への知識・技術に関する学習を深めることが必要である。

4.【 ケアシステムの構築 】
円滑なチーム医療の推進のためには、看護師の職務を含めた各職種の業務や役割分担が明確になるよう、病院や特定の活動範囲ごとに簡易版の業務マトリックスや地域連携のためのpathway(パスウェイ)などを作成したり、実際に用いる指標の選定や共通言語の定義化をしたり、あるいは書式や具体的内容を設定しておく必要がある。

嚥下訓練(経口摂取)の開始基準
①日中意識が覚醒していて、開口などの指示に従えること(失語症がある場合は掲示的な客観的判断が必要)
②全身状態が安定していること(呼吸状態が安定、痰が多くない、発熱がない、血圧が安定)
③医師の症状判断(脳病変の進行がない)
⑤改定水のみテストで嚥下反射を認める
⑥十分な咳(随意性又は反射性)ができる
⑦著しい舌運動、喉頭運動の低下がない
⑧口腔内が清潔で湿潤している

【病院:症例1】
●80歳代後半、両腸骨動脈瘤、陳旧性心筋梗塞
●目的:経口移行の可否判定(重症例)
●既往歴・経過:20年以上前より高血圧にて服薬加療中。喫煙歴が長く80歳になって間質性肺炎発症し、加療治癒。主疾患に対する治療目的で手術を施行した。全身麻酔手術後、抜管し、血圧低下(心臓機能低下)により、再挿管をし、以後挿抜管、肺炎を繰り返し、気管切開となる。約1ヵ月して経口開始に伴い、嚥下がうまくいかないことで、嚥下訓練を実施するが誤嚥を繰り返していた。しかし、その後誤嚥性肺炎を生じ、増悪と寛解を繰り返す。長期臥位のためじょく瘡を発生し、栄養管理は、経鼻管からの投与により転院。
●検査・評価:全身所見、摂食・嚥下機能の観察、水のみテスト、VE
●看護師介入
①診療補助:バイタルサインズ(脈拍、呼吸、血圧、体温)管理、投薬、身体的観察・モニタリング(症状、ビーパップ、肺、心臓、腎臓)、など
②療養上の世話:口腔ケア・清拭、じょく瘡ケア、体位交換・姿勢、吸引、嚥下訓練、感染管理など

【病院・症例2】
●70歳代半ば、閉塞性動脈硬化症
●目的:経口移行の可否判定(重症例)
●既往歴・経過:高血圧、2型糖尿病の既往あり。糖尿病のコントロール悪く、治療を実施後、全身麻酔手術後、糖尿病性腎障害もあり腎不全に伴う呼吸不全を生じ、気管切開術を施行し、人工呼吸器管理となる。急性心筋梗塞を併発し、薬物治療で軽快。人工呼吸器離脱し、腎機能も改善し、バイタルサインズも良好であった。覚醒状態は比較的よく、目での合図が可能な程度であった。しかし、ベッドサイドにて摂食・嚥下機能評価を試み、体位変換、唾液吸引、1回のVEでもバイタルサインズの変動が著しく、積極的な介入は口腔ケアに留まる。回復を待つが3ヶ月経過し、全身状態の増悪が顕著となった。
●検査・評価:全身所見、摂食・嚥下機能の観察、VE
●看護介入:
①診療補助:バイタルサインズ(血圧、脈拍、呼吸、体温)管理、投薬、身体的観察・モニタリング(症状、レスピレーター、肺、心臓、腎臓、内分泌)など
②療養上の世話:口腔ケア・清拭・フットケア、体位交換・姿勢、吸引、感染管理など

【病院・症例3】
●90歳前半、肺炎後廃用性症候群、両変形性膝関節症、誤嚥性肺炎
●目的:誤嚥の可否と代償法の判定(経口摂取例)
●既往歴・経過:2年前の秋、自宅で転倒、微熱、食欲低下を認め、都内某特定機能病院に入院となり、誤嚥性肺炎ほか診断される。軽快後、慢性期のリハビリ、加療目的で他病院へ転院。嚥下障害があり、誤嚥性肺炎を過去に複数回繰り返していた。リハビリは入院後、両変形性関節症のため痛み増強し、積極的介入はせず温存となる。いわゆる啜り食べなどもみられ入院中も熱発が時折、見られていたことからVF施行し、通常姿勢で誤嚥認められたがリクライニング60°、トロミ食で、誤嚥消失することが確認された。検査結果を踏まえた病棟プランニングを作成し、食前嚥下訓練(嚥下体操)を施行した。時折、むせがみられることから、異常身体所見のモニタリングも行った。以後、熱発の発生は消失した。1年程度すると認知症の悪化(中程度)、ADLの低下とともに肺炎罹患が見られるようになった。そこで、積極的嚥下訓練を実施したところ、嚥下機能の回復傾向がみられ、発熱が消失した。
●検査・評価:全身所見(問診含)、摂食・嚥下機能の観察、食事の取り方・内容、フードテスト、VF
●看護介入
①診療補助:バイタルサインズ(血圧、脈拍、呼吸、体温)管理、身体的観察・モニタリング(症状、肺など)
②療養上の世話:離床、口腔ケア・清拭、体位・姿勢(リクライニング60°、頭部前屈など)、食事形態、嚥下訓練、コミュニケーションなど

5.【 看護職に求められる課題 】 看護職が対象とする摂食・嚥下障害を有する方のライフステージは、新生児からはじまり高齢者までとその幅は広い。また、疾患や病期によって、摂食・嚥下障害の症状の現れ方が異なってくることがあるので、ライフステージに応じた解剖、生理学などの必要な医学、歯科学的な知識の理解とともに、全身状況を系統的に評価できるようフィジカルアセスメントなどの基本的技術の十分な習得が必要と考える。

埼玉県摂食嚥下研究会第2回講演会
平成18年3月5日
 平成18年3月5日(日曜日)午前9時30分より埼玉県県民健康センターにて第2回摂食・嚥下研究会講演会が開催された。午前は講師に慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室教授・慶應義塾大学病院リハビリテーション科診療部長の里宇 明元先生、午後に心身障害児総合医療教育センター歯科医長尾本和彦先生が講演をされ、会場には約130名の方が参加された。以下がその概略である。


午前の部

演題:摂食・嚥下障害のリハビリテーション
―症例にみるアプローチのポイントー

里宇明元先生は昭和54年慶応義塾大学医学部卒業、ミネソタ大学医学部リハビリテーション科レジデント、国立療養所東埼玉病院理学診療科医長、埼玉県総合リハビリテーション理学診療科医長、慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室助教授を経て、平成16年より現職。


1.【はじめに】
摂食・嚥下障害の存在により、1)誤嚥性肺炎、窒息、2)低栄養、脱水、3)夜間咳嗽発作による睡眠障害、4)食事の楽しみの喪失、5)介護負担の増大などがもたらされる。これらの摂食・嚥下障害をもたらす原因は、大きく、1)器質的障害2)機能的障害3)発達障害の3つに分けられる。ここでは、摂食・嚥下リハビリテーションのポイントを実際の症例を通して解説する。

2.【リハビリテーションの流れ】
嚥下障害の有無、程度、病態を問診、全身所見、神経学的所見、食事場面の観察、嚥下スクリーニングテスト、ビデオ嚥下造影、ビデオ内視鏡などにより把握する。リハビリテーションは、十分なリスク管理のもとに、患者・家族へのオリエンテーション、義歯の調整と口腔ケア、食物を用いない間接的訓練、実際の摂食訓練へと進めていく。摂食訓練では、体位、食物形態の工夫、介護者への食事介助法の指導などがポイントとなる。経口摂取不能例では、間歇的経管栄養法や胃瘻造設を検討する。

3.【症例を理解する上で押さえるべきポイント】
適切なリハビリテーションを提供するためには、アプローチの直接の対象となる摂食・嚥下障害の病態や特徴だけでなく、対象者が持っている併存疾患や他の機能障害、日常生活動作(ADL)や介護の状況、生活状況など、患者の全体像を十分に把握することが重要である。以下、この枠組みを念頭に置きながら、症例を呈示する。

4.埼玉県在勤中に経験した7症例

【症例1】53歳、男性、左被殻出血
(経過)左被殻出血、右片麻痺を発症し、同日、開頭血腫除去術が施行された。右片麻痺、失語症、嚥下障害が残存し入院リハビリテーションを行った。 (その後の経過)安全な摂食・嚥下の確立をゴールに、食形態は、全粥、きざみ、中とろみ食として直接嚥下訓練を行った。その結果、食事中のむせはほぼ消失し、VF再評価でも、移送が改善し、喉頭蓋谷、梨状陥凹に残留があるものの、penetrationは消失した。

【症例2】62歳、男性、延髄外側梗塞
(経過)体幹失調、嚥下障害、左半身感覚障害で発症し、延髄外側硬塞、ワレンベルグ症候群の診断で保存的に加療された。嚥下反射はまったくみられず、胃瘻が造設されたが、ADLは、食事が胃瘻栄養であった以外、歩行レベルで自立となった。嚥下の評価・リハビリテーション目的で入院となった。 (その後の経過)評価結果から、間接的嚥下訓練とバルーン拡張を行いながら経過を観察し、輪状咽頭筋の弛緩不全に対して手術療法の適応も視野に入れながら、経口摂取の可能性を探っていくことにした。通過障害がなかなか改善しなかったため、耳鼻科に依頼して右輪状咽頭筋切断術を行った。それにより、咽頭通過は改善したが、咽頭圧は上昇せず、食道入口部での貯留によりまだ誤嚥がみられていた。 間接的嚥下訓練とバルーン拡張を継続しながらさらに経過観察を続け、VFを再検したところ、頭部の右回旋により液体・ゼリーの嚥下が可能であった。ただし、梨状陥凹に残留があり、誤嚥も認められた。この結果をもとに、リクライニング40°、頭部右回旋で、ヨーグルトでの直接訓練を開始し、さらにバルーン拡張を継続した。その後、経過とともに、食形態を徐々にグレードアップすることが可能となり、3食とも粥・軟菜・トロミ食の摂取が可能となった。

【症例3】56歳、女性、脳底動脈閉塞
(経過)意識障害で発症、くも膜下出血、右椎骨動脈解離性動脈瘤の診断でクリッピングを施行された。脳底動脈閉塞を併発し、嚥下障害、構音障害、四肢不全麻痺が残存し、気管切開、鼻腔栄養のまま経過した。当センターを初診したが、その時の所見から経口摂取の可能性はないと判断し、胃瘻造設をアドバイスした。紹介元で胃瘻が造設された後、介護指導目的で入院となった。 (その後の経過)在宅での胃瘻管理、感染予防をゴールとして、入院中に家族に対し、胃瘻・気管切開の管理法、感染予防、早期発見のポイントを指導した。保健師との情報交換、連携を十分に行った上で、在宅生活に移行した。その後8年間、気管切開部、胃瘻部のトラブルもなく、気道感染も一度もみられていない。徐々に嚥下運動の改善傾向がみられ、間接的嚥下訓練を開始した。痰の量が減少し、吸引の必要性がほとんどなくなってきたので、気管切開孔閉鎖の可能性を検討中である。

【症例4】27歳、女性、外傷性脳損傷
(経過)交通事故により脳挫傷、びまん性軸索損傷を受傷し、四肢麻痺、嚥下障害、構音障害が残存した。気管切開、鼻腔栄養の状態で入院となった。 (その後の経過)経口摂取の確立をゴールに、間接的嚥下訓練として、口腔・顔面知覚過敏の脱感作、口腔運動訓練、唾液嚥下、口呼吸、口腔運動、奥舌・咽頭のアイスマッサージ、口呼吸訓練、発声訓練、構音訓練を行った。栄養法は、入院時の経鼻経管栄養から間歇的口腔・食道経管栄養とし、嚥下機能の改善とともに直接的嚥下訓練を開始した。徐々に経口摂取量が増加し、ペースト食を当初は介助で、のちに自力で摂取可能となった。食形態もミキサー食から徐々に嚥下障害食に移行することができた。さらに耳鼻科にて気管切開孔閉鎖術を行い、発声訓練により発声能力の改善が得られ、現在、在宅生活を送っている。

【症例5】49歳、女性、脊髄小脳変性症
(経過)構音障害、歩行障害が出現し、某医にて脊髄小脳変性症と診断された。症状は徐々に増悪し、水分でむせが出現したため受診した。 (その後の経過)障害の進行に合わせた安全な栄養摂取法の検討をゴールとして、きざみ、とろみ食に変更し、摂食時60°は後傾位を推奨した。その後、障害は全体的に進行し、むせも多くなってきて、肺炎も1回起こしてしまった。食事場面を観察すると、姿勢保持の障害が摂食に影響していることがうかがわれたため、座位保持のアプローチを行い、むせはやや改善した。

【症例6】46歳、男性、ダウン症
(経過)知的障害者施設に入所中の46歳のダウン症の成人だが、1年位前より嚥下障害が目立つようになったため受診した。 (その後の経過)訓練的なアプローチは年齢、知的問題より困難と判断されたので、安全な摂食をゴールに、食物を少量ずつ小分けして給仕し、完全に胃内に入ってから次を出すようにした。さらにとろみをつけ、通過しやすいように工夫した。これにより、食事中のむせ、食後の逆流、吐出はほとんどみられなくなった。以上の指導内容を施設内の実際の生活で徹底する上で、施設のナースとの密な連携とナースを通しての施設職員への教育が有効であった。

【症例7】62歳、男性、頚椎疾患
(経過)突然、発声困難となり、近医で声帯麻痺と診断された。階段より転落し、急性硬膜外出血を受傷し、血腫除去術を受けたが、その時、同時に、中心性頚髄損傷も受傷し、後遺症として四肢不全麻痺、嚥下障害、発声障害、視野障害、記憶障害が残存した。嚥下障害に対するアプローチを希望して受診した。 (その後の経過)通過障害の解消、誤嚥の防止をゴールに、食形態はとろみ食とし、頚椎回旋により食塊移動の円滑化を図った。今後、経過により骨棘、骨化の除去術を考慮する必要がある。

5.【おわりに】
以上紹介した以外にも多くの嚥下障害をもたらす疾患がある。特に今回は触れられなかった小児の摂食・嚥下障害は、また違った観点からの取り組みが必要になる。さらに同じ疾患でも症例により障害像や問題点はさまざまであり、綿密な評価と患者・家族のQOLを十分考慮した創意工夫に富むアプローチが求められる。


受講記
摂食・嚥下障害のリハビリテーションは誰にでも簡単にできる事でなく安易なアプローチは危険で「綿密な評価と患者・家族のQOLを十分考慮した創意工夫に富むアプローチ」が必要である。中途半端なアプローチや充分な回復をもたらされなければ結果的に家族介護者、在宅での介護にリスクを負うようになる。また「摂食・嚥下障害のリハビリテーションに口腔ケアは必要か?」との受講者からの質問に対し口腔ケアを行うと摂食・嚥下機能は改善されると答えられた。




午後の部

演題:発達障害児(者)の摂食・嚥下指導について

尾本 和彦は昭和56年東京歯科大学をご卒業、昭和大学歯学部小児歯科学教室助手、昭和大学歯学部口腔衛生学教室助手・同講師を経て、平成8年より心身障害児総合医療療育センター歯科医長として現職。



発達障害児(者)の摂食・嚥下指導について
心身障害児総合医療療育センター
歯科医長 尾本 和彦

摂食指導・訓練の目的

発達障害児(者)の摂食・嚥下指導の目的は2つあり、1つめは口から安全に食べさせること、つまり食物などを窒息したり誤嚥したりしないようにすることです。2つめは口から食べることが介助者にとっても子供にとっても楽しい時間となるようにすることです。 小児の摂食・嚥下障害の原因は非進行性疾患(脳性麻痺、知的障害、染色体異常など)と進行性疾患(筋ジストロフィーなど)に分けられます。非進行性疾患で嚥下障害を伴う場合は過敏(口の周囲や口の中を触れることを嫌がり、緊張する)の除去や捕食(口唇で食べ物を捕らえること)、嚥下訓練が大切です。捕食訓練で大切なことは介助者がスプーンを上あごの前歯にこすりつけないようにすることです。上の前歯にこすり続けていると上口唇を降ろそうとしなくなり、口唇の閉鎖がいつまでたってもできるようになりません。嚥下障害を伴わない場合でも早食いなどによる窒息事故を起こさないように気をつけましょう。一方筋ジストロフィーなどの進行性疾患の場合には筋力の低下の伴って運動機能や呼吸機能が低下していくので小児科の医師等と連携をとり、特に嚥下機能の低下による窒息事故に注意する必要があります。
非進行性疾患の摂食機能発達の特徴として発達順序が健常児と異なることが多く見られます。例えば「捕食はできないが咀嚼は可能」「コップから飲むことはできないがストローは可能」といったことが起こります。また異常パターン動作を伴うこともあります。たとえば過開口(捕食時に口を最大限に開いてしまう)や緊張性咬反射(脳性麻痺児などに見られる現象でスプーンなどが歯に触れると反射的に強く咬み込んでしまう)、舌突出(舌を口の外に急に押し出してしまう)などです。従って,非進行性疾患の指導・訓練をしていく場合には,まず異常パターン動作を抑制することと平行して,正常発達を促していきます。例えば捕食ができなくても咀嚼ができる場合には,咀嚼を十分楽しませながら,かつ捕食練習をしていきます。また、重度障害児の摂食時の姿勢は通常仰臥位(仰向け)にして体幹(胴体)の角度をいろいろと変えてみて,むせや誤嚥しにくい姿勢を見つけていきます。しかしそれでも改善が難しい場合には腹臥位(腹ばい)にすることもありますが,このようなケースの場合にはVF検査やVE検査などを併用しながら慎重に検討していく必要があります。


症例検討1 知的障害,丸飲み込みが改善した例 (初診3歳9ヶ月の女子)
1歳頃から丸飲み込みがあり,鼻づまりがあるので口呼吸しやすいこともあって早食いでした。目の前にある食べ物は噛まないでどんどん丸飲みしながら食べてしまいます。離乳のステップが急に上がりすぎて、咀嚼をあまり体験させることなく自食に移行していたことが丸飲み込みの原因だと考えられます。このようなケースでは本人の前に全部の食事を置かずに,一口量だけを本人の前に置いた皿などに載せてあげます。それをしっかりと嚥下したら次の一口量を置くようにしてゆっくり食事をさせていきます。食事を半分ぐらい摂取して,空腹がある程度満たされてから「エビセン」などを使って咀嚼訓練を始めると効果的です。知的障害のある子どもでは口の機能が十分発達する前に手が使えるようになってしまいがちです。咀嚼がまだできない段階で早くから自食を促すと本人の好き勝手に食べる傾向になり,結局丸飲み込みになってしまうと考えられます。

症例検討2 染色体異常,拒食が改善した症例(初診1歳2ヶ月の女子)
出生時は経管栄養でしたが,生後1~2週で抜去。4~5ヶ月頃より離乳食を開始しましたが、嫌がっても無理に食べさせた既往があります。初診時では母親がスプーンで口に入れようとすると拒否するが、哺乳瓶からだと意欲的に飲んでいました。  指導内容としては,本人が嫌がる時には無理には食べさせず,本人の好きなもの(ヨーグルトなど)を食べさせようにしました。すると3か月後には拒食は改善されとソーメンやシラス雑炊のようなものも食べるようになった。離乳を急ぐあまり子どもが嫌がっても無理やり食べさせようとしたことが拒食の原因と考えられます。

症例検討3 精神運動発達遅滞,拒食が改善した症例(初診2歳の男子)
知的障害があり,4ヶ月の時にけいれん発作のため、入退院を繰り返し哺乳力は低下し、抗けいれん剤をスポイドで与えましたが、なかなか飲み込みませんでした。初診時にいすに座らせると大泣きしてまったく食べようとしませんでした。抱っこされるより床の上に転がっていることを好む傾向がありましたので,床で寝かせたまま遊びながら母親がヨーグルトを舌の先につけると食べてくれました。その後床に寝たままスプーンから離乳初期食を受け入れるようになり,3歳頃から三角マットにヘッドレストを併用したら嫌がらずに食べるようになり,さらにいすでも嫌がらずに食べるようになりました。床でねっころがって遊んでいる時など本人が機嫌のいい状態の時に食べるきっかけを作ったことが拒食の改善につながったと考えられます。
<経管栄養からの離脱>
経管をはずしていくには以下のことに注意を払う必要があります。
① これまでの既往歴(肺炎など)をふまえた上で経管栄養と併用しながら経口訓練を行う。
② 経管離脱直後は尿がこれまで通り排出されているのか、体重減少がないかをチェックする。
③ 小児科医との連携をとる。
④ 間欠的経管栄養法(ネラトン法など)が使える場合には利用する。

症例検討4 Cardio-Facial症候群 (初診2歳3ヶ月の女子)
初診時経管栄養が中心でしたが,1日1回はスプーン大さじ3杯を口から摂取していました。その後、お菓子やせんべいは食べるが食事は口の外に出していた時もありましたが,3歳10ヵ月の時扁桃腺肥大があり切除したら嚥下状態が改善しました。幼稚園に通うようになり、他の子ども達が食べている様子を見るようになって摂取量が増えました。

症例検討5 脳性麻痺 (初診8ヶ月の女子)
舌突出があり食べるときに舌が口唇より前に出る。当初は離乳初期食のようなどろっとしたものから始めるように指導しましたが,食べようとしないので母親が独自にチーズ蒸しパンを試みたところ食べるようになりました。1歳時に同胞が経管を抜いてしまったことがきっかけで経管から離脱。その後コップ飲み,咀嚼も少しできるようになりました。 

症例検討6 染色体異常(5p-)(初診2歳7ヶ月の男子)
双子の第2子で口蓋裂(術後)があり、哺乳がうまくいかないので経管栄養を併用していました。人見知りが強いので診療室での摂食指導ができず,待合室で行いました。自食への関心が強いので全介助と併用しましたが,自分で食べるとスプーンをすばやく抜こうとするため、口唇閉鎖が不十分になりやすい傾向があります。このような場合は,全介助と自食を併用していく必要があります。高カロリー食(ラコール)を口から摂取することができるようになり、経管がはずれました。現在も指導は継続中。



平成17年度摂食嚥下研究会第2回講演会に於けるアンケート集計結果

1. 研究会への要望
・ このような勉強会を増やして欲しい OT
・ 現場で実際に対応で困っている問題を出し合い、指導を受ける機会を作る OT
・ 施設での実例を発表しそれについて意見交換しての研究会にして欲しい 栄養士
・ 懇談会、交流会などによる相談会があると良い OT
・ 職種別に障害に応じた関わり方についての講演を聞きたい
・ 高齢者の義歯のグリップ→唾液をガーゼで拭き取りグリップ塗り、1分間位固定しますが長期
効果がなく、コストもかかり高齢者向きではないのではと思えている。 整形手術ボーンセメントで
大腿部骨折10年以上保持出来ます。方法的には駄目なんでしょうか? 看護師
・ 職種別にそれぞれ詳しくやって欲しい 看護師
・ 座学も勿論必要だがそろそろかみ砕いてそれぞれ現場で使える話をしたい 歯科医師
・ 色々症例を聞かせて頂いた中から学べる
・ 今まで聞いた中で、今回の研修会の内容が1番理解しやすい講義でした  DH
・ 口腔ケアについて基本的なこと、実践の場で役立つことを主催して欲しい
・ 大変勉強になりました。解剖から症例まで実際の場面に合わせていたので分かりやすかった
看護師
・ 口腔ケアで経口摂取が改善されることを施設の介護職などに普及して欲しい
・ 初めて講演会に参加させていただきました。摂食・嚥下の学習は初心者ですがそういった参加
者にも分かり易く説明して頂き緩瀉します。
次回も機会があれば是非参加させて頂きたいと思います DH
・ 脳性マヒの子が多い学校に勤務しています。こういう講演会を多く開催して下さい。所轄、重症
児の口腔ケア・摂食について勉強したい 看護師
・ とても内容も濃く参考になりました。 看護師


2. 今、嚥下に関して悩んでいること
・ 誤嚥した場合、その量やその後の対応はどうするのか?肺炎を防止できないのか、知りたい
OT
・ 嚥下評価法:栄養士としてのアプローチ法 栄養士
・ 老健施設でVFがないので他の医療機関との連携をとりたいのですが、外来にてVFを行える所
はあるのでしょうか?あればおしえて頂きたい ST
・ 既往により喉頭蓋が萎縮してしまったために嚥下障害を生じた場合の援助について悩んでいる
看護師
・ 84歳、男性、脳梗塞、左麻痺、パーキンソン病、嚥下困難にて摂食時間は1時間、嘔吐出現、
家族全員がインフルエンザ、介護負担もあり社会的入院で入院中に肺炎を起こす、PFG造設施
行、ENT 久しぶりに訪問させて頂いたが唾液が多く吸引が大変、吐く。PFGにしたことで以前よ
り介護が大変で外出も減少し買い物もできない。 看護師
・ 胃瘻造設の時期について 看護師
・ 必要に応じテーマを絞って講演をお願いし現場ですぐ使える話を聞きたい 歯科医師
・ 在宅患者さんが、むせた時の対応などで悩んでいる 看護師
・ 養護学校で働いている看護師です、小さい頃からの食事摂取の大切さをすごく学びました。小
学部高学年より上の年齢でも丸飲み込みの食べ方をしている人が大勢いるような気がします。
その人に対する指導で学校や家庭では窒息しないようにきざみ食を摂っていますが、私の考え
の指導として、ペーストにとろみ剤使用の方がまとまりやすく嚥下出来る気がします。年齢が上
の人が丸飲み込みをしている場合の指導はどのように学校でささえていくべきか悩んでいます。
看護師
・ 老人で認知症の方の嚥下で悩んでいる。
・ 認知症で拒食のあるかたの援助、飲み込みに期間がかかる方への援助
・ 今後徐々に摂食・嚥下指導に関する仕事が増えていくと思いますが、現在の職場ではまだそれ
程多くはありません。 DH
・ 頚管栄養の子供の唾液のむせ、逆流性食道炎についえ。口腔内奇形による食物の取り込み、
送り込みが通常通りにいかない。(頚を後ろに反らしてしまったり、右に傾いて右の方が流して
から嚥下するなど)間違った嚥下の獲得ととらえなくていいのでしょうか? 看護師


3. この研究会で何を勉強したいですか?
・ 誤嚥した場合の対応、食事時の本人の心理的構えとの関連について OT
・ 口腔ケア・嚥下困難者への嚥下食の実例について 栄養士
・ VFのない施設における誤嚥の有無を確認する評価法について ST
・ 基礎的なことだけでなく訓練・援助に関しての最新情報(例:カプサイシン効果など)
・ 在宅を援助する上で、生きるための栄養そして排泄までのと体のリズムを考え、今日食べられ
る必要エネルギーが入ることを勉強したい。 ナース
・ 段階的嚥下食について、増粘剤の違い。付着性、安全について ナース ・ 現在、嚥下のケアシ
ステムに乗っていない水面下の人のアプローチをどうするのか、具体的な話を聞きたい
・ 口腔ケアのことを勉強したい。
・ 入会については検討中だが、非会員にも今回のような講演会に参加できる機会を設けていただけると良いと思う。 DH
・ いろいろな症例を通して、実用的なヒントを得たい。家族への
指導の仕方、ポイント、家族への配慮の仕方など、モチベーションを下げないやり方。 看護師


4. 嚥下以外で困っていること
・ どんな勉強会を開いても周りのスタッフへの普及が進まないこと。参加率やスタッフの反応は良
いのに実践に繋がらない。 ナース
・ 口腔ケアの際にうがい薬を使用しない方が良いのか?使用するならどの位の頻度で行うのが
効果的か?うがい薬を使用しない方が良いということも最近聞くが? DH
・ 適切な口腔ケア、歯ブラシの選択、手軽に安価に手に入るように・・・ナース
・ 重度の障害があり歯磨きの苦手な子供に対しての、口腔清潔の保ち方、口腔ケアに使うアイテ
ムの便利なもの 養護教論
・ 抗てんかん薬による歯肉肥厚、それによるケアの仕方、注意すること。
進行性による機能低下による摂食診断はどの位の間隔でやるのか?
VFなどは6ヶ月毎etc.とか具体的に知りたい。 
かたい方がいいんですと言って丸飲みに近いのに普通食を少しきざんで食べているんです。一
度、誤嚥性肺炎もありますがそれでは(普通食でないと)施設にはいれないとおっしゃています。
私として不安です。 ナース


5. 相談窓口は 
・ DrやSTに個人的に相談している ナース
・ 主治医、理学療法師.管理栄養士  ナース
・ ST、耳鼻科Dr           ナース


活動内容トップページに戻る  
埼玉県摂食嚥下研究会事務局(埼玉県歯科医師会内)
電話 048-829-2323
FAX 048-829-2376


TOP||会長挨拶||活動内容||会則・役員||入会・会費||賛助団体
摂食・嚥下とは| |LINK集| |協力医療機関| |広報誌


著作権